こうした有害物質を悪玉菌につくらせないために、善玉菌優勢の腸内環境が必要なのです。
いま主に分解・吸収の面から善玉菌の働きをクローズアップし、善玉菌優勢の腸内環境がどれほど重要かを説明しました。
この善玉菌は、私たちの健康に重要な関わりを持つ免疫にも密接に関係しています。
「ワン・ツー・スリー健康法」のアクション1で腸内革命を実現することは、免疫の働きを高め、その機能を取りもどすことにも深く関係するのです。
ここでは腸に関係する免疫について述べることにします。
私たちのからだには、単独で、あるいは食べ物と一緒に、絶えず細菌や微生物が侵入しています。
口から入った細菌は、食べ物と同じように食道から胃、腸へと進みます。
善玉菌が加わる正しい栄養素の分解があってはじめて、私たちのからだに必要な栄養となり、運ばれた栄養が血となり肉となり、エネルギー源になるのです。
このことを忘れて、健康を語ることはできません。
どの細菌類はここで死滅します。
しかし、なかにはO‐157(病原性大腸菌)のように、この環境を生き抜いて腸にまで達する細菌がいます。
小腸では強いアルカリ性の消化液が細菌を攻撃しますが、この攻撃を突破する細菌もあります。
その場合に備え、細菌の腸への定着を抑えるとともに、爆発的な増殖を起こさせないようなシステムが備わっています。
このシステムで活躍するのが善玉菌です。
善玉菌は、″怪しいやつ″が腸に定着しないように働き、増殖の機会を奪います。
たとえば、O‐157がからだのなかに入っても、発病する人としない人がいます。
O‐157にかからなかった人は、善玉菌が活腸での免疫は、善玉菌のほかに分泌型IgAと呼ばれる抗体が関係しています。
腸管粘膜の内側でつくられたIgAが分泌型IgAに変化し、ウイルスや細菌などが腸管から体内に入るのを阻止するのです。
この分泌型IgAを十分に働かせるためにも、善玉菌が欠かせません。
躍した結果、O‐157をすみやかに体外に排出したからなのです。
さらに、善玉菌の成分や善玉菌がつくる物質には、免疫を高める作用や抗腫傷効果が認められています。
たとえば、小児マヒの原因となるポリオウイルスは腸から侵入しようとしますし、サルモネラ菌やコレラ菌は小腸粘膜に付着して増殖し、食中毒や激しい下痢を引き起こします。
分泌型IgAはこれらの細菌やウイルスと結びつき、体外への排出に大活躍します。
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